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本学教員による外国語習得の概説書「第二言語習得研究への誘い」が刊行


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この度、吉村紀子?言語コミュニケーション研究センター長が中山峰治氏(オハイオ州立大学教授)との共著により、くろしお出版から『 第二言語習得研究への誘い ―理論から実証へ』を出版しました。

第二言語習得研究への誘い ―理論から実証へ

第二言語習得研究への誘い ―理論から実証へ

本書で紹介している研究は日本に住む日本語母語話者による英語習得と北米で学ぶ英語母語話者による日本語習得に関する資料、また課題によっては第三言語として日本語を学習する大学生からの資料も取り扱っています。
本書の特色は2つあります。第一の特色は一般的に文法領域として分類されている形態?統語?意味?音声から、コミュニケーションの接点で重要な機能を果たす語用?談話構造?応答ストラテジーまで、幅広い領域に渡って第二言語習得のテーマや現象を取り扱っていることです。第二の特色は、第二言語習得研究について単に基本的な観察をするだけでなく、「なぜ第二言語習得ではこのような問題に直面するのか」あるいは「どのように第二言語習得では知識を獲得するのか」を明らかにするために、実証的な調査結果について理論的な説明を加えていることです。
本書では、日英語の第二言語習得研究の分野において重要な関心をもって議論されてきた主要なトピックを集約して取り上げました。特にこの一冊で目指した点は、パラミター値再設定仮説から意味素性マッピング仮説への理論的変遷の中で第二言語習得研究が経験した大きな流れを把握しつつ、これまでの実践調査の中で何が明らかになり、何が未解決の問題として残されているかについて理解できるよう、すなわち日英語の第二言語習得研究に関する今日の全体像の把握にあります。わかりやすく、ていねいに解説しましたので、大学や大学院で英語や日本語の第二言語習得を学ぶ学生?大学院生?若手研究者の方がたに読んでいただければと思います。
(まえがきより)




(2018年7月12日)

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